日中サッカークラブ戦、中国再び緊張 J1横浜と山東
asahi.comより
サッカーの世界クラブ選手権への出場権をかけたアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のJ1横浜と山東(中国)との試合が11日、山東省済南で行われる。中国でのサッカー日中戦は4月に反日デモが相次いで以来、初めて。昨夏のアジアカップ戦で激しい反日感情が噴出したこともあり、中国側は厳しい警備態勢を取ると日本側に伝えた。
横浜の選手たちの現地入りは9日。約120人の日本人サポーターが観戦する予定だ。横浜は大会を主催するアジアサッカー連盟(AFC)を通じて中国当局や中国サッカー協会(CFA)に安全対策の徹底を要請。中国側は日本人サポーター席と他の観客席との間に「緩衝地帯」を設けるなどの措置をとり、「安全確保に万全を期す」と回答しているという。
済南は1928年の第2次山東出兵で日本軍と国民党軍が衝突した「済南事件」があったことでも知られる。一部の中国メディアは今回の試合について「抗日」の見出しをたてた。1000人以上の警官が動員されるとし、一時は観客なしの試合開催も検討されたと伝えている。
昨夏の北京でのアジアカップ決勝戦では、試合後に日本の外交官が乗った車が中国人サポーターに襲われ、窓ガラスが割られた。準決勝が行われた済南でも、激しいブーイングなどがあった。